JARI 一般財団法人 日本自動車研究所

自動車-機能安全- ISO 26262 解説書


1. はじめに

機能安全規格ISO 26262:2011は、IEC 61508をベースとし、自動車の電気/電子(E/E)システムに関して策定され、車両総重量が3,500 kgまでの量産乗用車に適用される。
ISO 26262は、特定の製品や組織を対象として策定されたものでないため、ある程度の幅を持たせる抽象度の高い表現になっている。そのため、規格要件の理解を損なう背反が生じ、規格運用面での弊害になっているところが見受けられる。そこで、規格の理解を少しでも助け、この弊害を極力回避することを目的に、本解説書を作成した。

2. 本書の内容

1)経緯

本書は、一般財団法人日本自動車研究所(JARI)主催のISO 26262運営委員会における共同研究活動において、日本国内の完成車メーカ7社およびサプライヤ15社にて、解説書WGを構成して規格解釈についての討議を重ね、規格要件の中で解説が必要と判断したものについて、その補足をまとめたものである。
また本書は、2013年2月、JARI 主催の「ISO 26262運営委員会 共同研究成果報告会」にて内容の一部を紹介した際に、好評を得ると共にその発行が待望されていたものである。

2)内容

本書では、ISO 26262:2011規格の第2部、第3部、第4部、第5部を対象としているが、規格の原文は含まれておらず、補足文のみであり、一般財団法人日本規格協会殿から発行されている英和対訳版の補足として利用されることを想定している。
なお、本書は、2018年12月に発行されたISO 26262:2018規格には対応していないものの、ISO 26262:2018規格を読み解く際の一助になると考える。


お問い合わせ先

一般財団法人日本自動車研究所(JARI)
新モビリティ研究部 機能安全解説書担当
電話番号:03-5733-7925


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