頭部保護具の開発
自転車用ヘルメット「abonet Cycle」のご紹介
JARIでは、「abonet+JARI」の開発で培った頭部保護に関する知見を活かし、株式会社特殊衣料、および室蘭工業大学と共同で、 自転車用ヘルメット「abonet Cycle」を開発しました。「abonet Cycle」は、柔軟な帽体構造を持ちながら、公益財団法人日本 自転車競技連盟(JCF)の推奨を取得した、世界初※の自転車用ヘルメットです。
※ 2026年10月現在。株式会社特殊衣料調べ。柔軟性を有する帽体構造を採用し、自転車用ヘルメット規格で定められた「衝撃吸収性」「保持装置の強さ」「保持性(ロールオフ)」の試験に適合した製品として、公開情報を基に調査。
自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化される一方、着用率はいまだ約2割にとどまっています (2025年、警察庁調べ)。「abonet Cycle」は、頭に合わない、持ち運びにくい、見た目が気になる といった、ヘルメット着用をためらう要因に着目し、より日常的に着用しやすいヘルメットを目指して開発しました。
abonet Cycleは、柔軟な帽体構造でありながら、自転車用ヘルメットとして求められる安全性能を備えています。
頭の形にフィットしやすく、バッグなどにも収納しやすいほか、日常生活や街乗りにも自然に馴染むデザインとしています。
abonet Cycleの開発では、2つの特許技術を生み出しました。一つは緩衝材を柔軟に結合する技術、 もう一つはヘルメットの脱落を抑制する技術です。これらの技術により、柔軟性と安全性能の両立を実現しました。
第三者検査機関である一般財団法人日本車両検査協会(大阪検査所)において、自転車用ヘルメット規格に 定められた「衝撃吸収性」「保持装置の強さ」「保持性(ロールオフ)」に関する試験を実施し、基準を満たしています。
「衝撃吸収性」試験の模式図
「保持装置の強さ」試験の模式図
「保持性(ロールオフ)」試験の模式図
プレスリリース資料(株式会社特殊衣料発行)はこちら
「abonet Cycle」は、株式会社特殊衣料のabonet特設ページから購入できます。
鴻巣敦宏、柔軟性と緩衝性を兼ね備えた自転車用頭部保護帽の開発(コンセプトモデル)、自動車技術会2025年秋季学術講演会予稿集、20256270
鴻巣、一色、森、福積、吉成:柔軟性と緩衝性を兼ね備えた自転車用頭部保護帽の開発(実用化モデル)自動車技術会2026年春季学術講演会予稿集、20265183
頭部保護帽 abonet+JARI
「強くて、優しい帽子 アボネット プラス ジャリ」は、転倒時や交通事故などの際に受ける衝撃から、頭部を保護する帽子です。
JARIの自動車の衝突安全に関する研究を通して蓄積したノウハウと、10年以上にわたり頭部保護帽「アボネットシリーズ」を製造・開発している
(株)特殊衣料との共同開発により生まれました。
人体ダミー人形を用いた衝撃実験により、試験条件下において重傷リスクが6割低減する結果が得られています。
さらに、防災頭巾の「対落下物衝撃安全性能基準」に対しても、基準値に対して約75%の余裕をもってクリアしており、確かな安全性を有しています。
人体ダミーを用いた衝撃実験の様子
人体ダミーを用いた衝撃実験による評価結果
注1) 衝撃吸収性能は、ベースとなる衝撃のレベルによっても変化しますので、あくまで比較参考値です。
注2) ヘルメットの着用義務がある場所では、その指示に従ってください。
防災頭巾の対落下物衝撃安全性能基準試験の様子
防災頭巾の対落下物衝撃安全性能基準による評価結果
緩衝材に中空の穴あきポリエチレンビーズを採用したことで、通気性(通水性)、柔軟性、環境温度維持特性(熱放出性) および軽量性に優れた保護帽になっています。また、手洗いが可能なため、清潔かつ快適にご利用いただけます。
中空穴あきポリエチレンビーズの外観
従来の頭部保護帽のような違和感がなく、日常的に着用できるデザインです。 子供からご年配の方まで世代を超えて活用できるデザインがそろっており、2012年度にはグッドデザイン賞を受賞しました。
abonet+JARIの様々なデザイン
グッドデザイン賞の受賞