JARI 一般財団法人 日本自動車研究所

特異環境試験場


概要

特異環境試験場外観

特異環境試験場では、雨や霧などの天候条件や、 逆光・夜間などの日照条件による視界不良などの 実際の交通環境で想定される走行状況を屋内で再現し、 車両に取り付けたカメラや各種センサーによる 周辺環境認識性能などを評価することができます。


試験路の仕様

  • 全長:200m
  • 車線数:3車線(3.5m×3車線)
特異環境試験場の内観

付帯設備

  • 照明設備(防水仕様):水平面照度200~1,600lx (50mごと4区分で調光可能)、色温度5,000K(昼白色)
  • 信号機設置位置3箇所(左右方向へ可変、うち1箇所は左右・上下方向へ可変)
  • 信号機(3灯式タイプ/3灯式+矢印タイプ)(LED型/電球型)
  • 控え室(計測室)/車両準備棟(2台)/車庫(2台)

降雨設備

降雨設備では、「強い雨」「激しい雨」「非常に激しい雨」を、それぞれ一時間あたりの雨量、30ミリ、50ミリ、80ミリの三段階で再現することができます。
また、200m全域で一時間あたり50㎜の降雨量に設定すると、連続30分間、雨を降らせることが可能です。

  • 降雨量:30/50/80mm/h
  • 粒径:640~1,400μm(大粒の雨に相当する粒径)
  • 連続降雨時間:30分(200mを50mm/hで降雨させた場合)
  • 試験用水補給時間:約120分
  • 降雨エリア:100mごと2区分で設定

降雨試験の様子

降雨試験時の試験場見取り図


霧発生設備

霧発生設備は、10ミクロン以下の粒径の霧を連続1時間以上、発生させることが出来ます。視程(物を見通せる距離)を15mから80mまでの間で調節可能です。

  • 視程:15~80m
  • 粒径:7.5μm(超微霧(もや)に相当する粒径)
  • 噴霧流量:2.4~9.6l/hr(1台あたり)
  • 連続発生時間:60分
  • 視程条件設定時間:30分~1時間程度

霧試験の様子


日照試験設備

日照試験設備は、太陽を模擬したライトを設置し、西日などの逆光を再現することが出来ます。
実際に見える太陽の大きさを模擬するため、計測地点から約70mの距離に照明を配置し、照度20,000~35,000ルクスで晴天時の15時、17時に相当する太陽の光を再現することができます。

  • 最大光柱光度:3.5億カンデラ
  • 最大照射距離:6km/10Lx
  • 反射鏡外径:φ550mm
  • 照射有効径:φ620mm
  • 位置:上下方向・左右方向へ可変
  • 角度:ヨー方向・ピッチ方向へ可変
  • 色温度:6000K(昼白)・2200K(夕日)

日照試験の様子

日照試験装置


お問い合わせ先

〒305-0822 茨城県つくば市苅間2530
一般財団法人日本自動車研究所
企画・管理部 研究推進グループ
TEL:029-856-1120   FAX:029-856-1124
メール:jtown[at]jari.or.jp
※メールアドレスは[at]を@に替えてください。


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