JARI 一般財団法人 日本自動車研究所

JARI ISO26262アセスメント実施に向け英国MIRAと連携

2011/10/06


2011年9月16日
財団法人日本自動車研究所

 日本自動車研究所(JARI)は、2011年末に発行が予定されている車載電子/電気システムの機能安全規格「ISO26262」に対応するため、英国の試験研究機関であるMIRA(※)と定期会合の設定および技術的情報交換を行うことで覚書を取り交わしました。

 JARIは2005年からISO26262の検討を開始しており、2008年からは一般社団法人日本自動車工業会(JAMA)と連携し、実車実験なども含めISO26262導入に向けた調査研究を実施してきました。

 2011年3月からは完成車メーカー、部品メーカーの参加を募り、JARI内にISO26262運営委員会を設置し、JAMA、公益社団法人自動車技術会(JSAE)および一般社団法人JASPARのご協力を得つつ、ISO26262の運用に向けた課題とその対応につき検討しています。

 またJARIは、約20社が参加する共同研究事業を立ち上げ、国内各社が従来から実施している品質管理手法を有効活用したISO26262の導入が可能となるよう、第3者アセスメントの手法などの検討を進めており、2012年3月頃に今年度成果の概要を公開するWorkshopの開催および共同研究報告書の発行を予定しています。

 今後は,国内外に通用するISO26262の運用の実現に向け、英国MIRAをはじめとする国内外の関係者と連携を図りつつ、引き続きISO26262に関する研究を進めていきたいと考えています。

(※):MIRAは1946年に設立し国際的に活動している英国の試験研究機関です。EU車両認証の試験機関であり、機能安全規格IEC61508の英国認証スキームCASSの指定機関にも認定されています。MIRAはIEC61508の安全性解析を自動車業界に適用した際のプロセス、手法をガイドする「MISRA-SA」を2007年までに策定。2005年からスタートしたISO26262の策定にも参画しています。

MIRAのBusiness Development Director Dr Geoff Davis氏とJARIの半田茂理事


本件に対するお問合せ先:(財)日本自動車研究所 ITS研究部(itsweb[at]jari.or.jp)まで


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