ドクターヘリによる救命救急医療システムの実証実験を実施しました
2012/01/12
2011年12月20日,日本自動車研究所の敷地内にて,認定NPO法人 救急ヘリ病院ネットワーク(HEM-Net)とトヨタ自動車が共同で,先進交通事故自動通報システム(AACN)を活用したドクターヘリ出動による救命救急活動の実証実験を実施しました。
実験では,ACCNを搭載した車両を衝突させ, AACNにより搭乗者の傷害予測データが(株)日本緊急通報サービス(HELPNET)オペレーションセンターへ自動通報されました。通報を受けたHELPNETから直ちに,消防本部への連絡とドクターヘリ出動要請が行われました。
現状は,現場に到着した救急隊員がドクターヘリを要請するので,ドクターヘリ到着までに平均38分かかっています。今回の実験では,事故が起こってからドクターヘリ到着(診察開始)まで21分であり,診療開始までの時間を短縮することで負傷者の死亡率を大幅に低下させることが期待できます。
衝突した車両から乗員(ダミー人形)を 救出しヘリ到着地点まで移送する様子
ドクターヘリへ乗員(ダミー人形)を 運び入れる様子