JARI 一般財団法人 日本自動車研究所

自動走行システム研究のデータ収集用実験車両の公道走行を実施しています

2015/08/04


一般財団法人日本自動車研究所(JARI)は、平成26年度に引き続き自動走行システムの周辺環境認識技術の研究開発において、公道走行映像データ収集の実験を実施しております。
本実験は、「戦略的イノベーション創造プログラムCross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program 」SIPの10課題一覧の一つであるSIP(自動走行システム)のうち「走行映像データベース」の構築技術の開発及び実証に関するものです。


実験の目的

政府は、2018年を目処に交通事故死者数を2,500人以下とし、2020年までに世界で最も安全な道路交通社会を実現するとともに、交通渋滞を大幅に削減するという目標を掲げています。その目標の達成に向け、人的ミスの抑制や円滑な交通流の実現に貢献する自動走行システムの実用化と普及が期待されており、その根幹をなす周辺環境認識技術の発展が望まれています。
周辺環境認識技術の設計開発を加速するためには、さまざまな走行シーンを撮影した膨大な映像を効率的に蓄積し活用するための「走行映像データベース」の構築が重要です。
JARIでは、カメラやレーザーレーダー測距装置などを搭載したデータ収集車両を走行させて走行シーンを撮影・計測し、そのデータをもとに「走行映像データベース」の構築技術の確立を目指します。


実験時期

  • 期間:2015年8月上旬~2016年1月下旬
  • 収集時間帯:7時から23時

実験区間(走行区間)

主な実施箇所(予定) 時期
関東地区 主な実施箇所(予定) □駅・市内周辺:東京都(都内全般及び都下の市部)、神奈川県(川崎市内、横浜市内)、埼玉県(蕨駅、川口駅、草加駅、西川口駅)
□観光地:神奈川県鎌倉市内
□道路:首都高速道路(高速都心環状線、高速中央環状線、高速4号新宿線、高速5号池袋線)、東名高速道路(海老名SAを含む)、一般道:国道1号(神奈川県川崎市~小田原市間)、国道4号(埼玉県草加市~栃木県小山市間)、国道246号(神奈川県大和市~静岡県御殿場市間)、都道(新青梅街道、青梅街道)、山岳地(伊豆スカイライン、箱根スカイライン等)
時期 2015年8月~12月
主な実施箇所(予定) 時期
中部地区 主な実施箇所(予定) □駅・市内周辺:名古屋市内
□観光地:岐阜県高山市内
□道路:名古屋高速道路 (高速都心環状線、高速3号大高線、高速5号万場線、高速6号清須線)、名古屋第二環状道自動車道、一般道:国道1号(愛知県名古屋市~三重県亀山市間)、県道(春日井市、一宮市、江南市)、市道(蟹江市)
□駐車場:ショッピングモール駐車場等
時期 2015年8月~12月
主な実施箇所(予定) 時期
近畿地区 主な実施箇所(予定) □駅・市内周辺:大阪市内、尼崎市内
□観光地:京都府(清水寺、八坂神社付近)
□道路:阪神高速道路(1号環状線、3号神戸線、12号守口線)、一般道:国道1号(大阪市梅田新道交差点~滋賀県大津市石山IC間)、国道2号(大阪市梅田新道交差点~兵庫県明石市間)、県道(尼崎市周辺道路)、市道(門真市、高槻市、堺市)、山岳地(六甲山周辺)
時期 2015年8月~12月
主な実施箇所(予定) 時期
寒冷地 主な実施箇所(予定) □駅・市内周辺:北海道札幌市内(すすきの、狸小路、大通公園、札幌中央卸売市場付近)、小樽市内(小樽運河付近) 時期 2016年1月

プライバシーの保護について

収集しました走行映像データにつきましては、研究を実施するデータセンターにおいて、道路上の歩行者や車両等の個人情報と結びつく情報(歩行者の顔や車両ナンバープレート情報等)は、特定が出来ないようにフィルタリング処理を行います。
また、収集・蓄積されましたデータは、JARIにて厳重に管理し、本調査以外の目的で使用することは一切ございません。


実験全般に関するお問い合わせ

一般財団法人 日本自動車研究所 ITS研究部
住所:〒105-0012 東京都港区芝大門1-1-30
TEL:03-5733-7924  FAX:03-5473-0655


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