JARI 一般財団法人 日本自動車研究所

水素・燃料電池自動車の安全評価試験設備


水素・燃料電池自動車の安全評価試験設備(Hy-SEF)
(Hydrogen and Fuel Cell Vehicle Safety Evaluation Facility)

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高圧水素ガス試験設備

特徴

  • 水素ガス圧縮機にて供試体を最大95MPaまで昇圧可能

  • 安定性抜群のガスプレクール装置を完備

  • 大容量蓄圧設備により大流量の水素ガスを使用する試験が可能


    水素ガス蓄圧設備の性能が大幅に向上しました
    蓄圧容量:648L→2448Lへ大幅増強
    最大圧力:95MPa
    国内最大級の流量(最大3600g/min)を実現
    より安定した圧力や流量での水素ガス供給が可能

  • 恒温槽を用いた高温試験や超低温試験が可能


    温調設備の性能が大幅に向上しました
    温度:-70℃~+150℃へ大幅向上
    湿度:20~98%RH
    有効内寸:1000×1000×800mm
    耐荷重:200kg

  • 耐爆チャンバー内で水素ガスを用いた耐久試験や充填試験が可能


    供試体の温度を制御した充填試験
    温度:-40℃~+60℃
    有効内寸:Φ500×2000mm

  • ガスブースターを用いて最大110MPaまで昇圧が可能


    ガスブースターを使用した高圧ガス試験
    水素、窒素、ヘリウム、天然ガスに対応

  • 水素燃料車両への充填試験後、隣接のテストコースで走行試験が可能

  • 大型の装置や供試体の持ち込みが可能


対応可能な試験事例

  • 各種高圧部品や圧力容器の性能確認試験


    • 各種FCV、水素ステーション用部品に対応
    • 恒温槽を用いた高温から極低温での気密試験、耐久試験
    • ガスブースターを用いた耐圧試験
  • 圧縮水素容器や水素燃料車両の充填試験


    • 充填時の圧力や容器内外の温度を詳細に分析
    • 600L級大型容器への急速充填にも対応
  • 国内外の法規に準拠した圧縮水素容器のガス試験


    • UN-R134、GTR13、容器保安規則、各種例示基準など
  • 圧縮水素容器や水素燃料車両の認証試験


    • 各法規に準拠した圧縮水素ガスを燃料とする自動車の燃料試験装置
    • 圧縮水素自動車燃料装置及びその附属品の容器再検査
    • 車両搭載容器への水素充填にも対応
  • 充填制御プログラムの研究開発


    • 様々なサイズや形状の容器に対する安全かつ効率的な充填制御方法をプログラミング

水素ガス圧縮機

大型耐爆チャンバー

試験用ガスピット

圧縮水素容器急速充填時の容器内ガス温度分布(数値シミュレーション)


圧縮水素容器急速充填時の容器表面温度分布(赤外線カメラ映像)


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液圧試験設備

特徴

  • 液圧試験、破裂試験時の遠隔モニタが可能

  • ハイスピードカメラ撮影による調査・解析が可能

    容器破裂試験
    (ハイスピードカメラによる破裂起点調査)

    容器落下試験
    (ハイスピードカメラによる落下箇所撮影)

  • 大型恒温槽(幅1.8m×奥行2.7m×高さ2.1m)を用いた高温・低温下での液圧試験が可能



対応可能な試験事例

  • 各種容器の破裂試験

    下記動画参照
    • 自動車用水素容器をはじめ、蓄圧器、一般複合容器など様々な容器の破裂試験(~300MPa)
    • 環境温度を変化させた容器の破裂試験にも対応
  • 各種高圧部品や圧力容器の液圧耐久試験


    • 高圧部品(小容量)の耐圧試験(~270MPa)
    • 大容量圧力容器(~260L)の圧力サイクル試験(~120MPa)
    • 高圧部品の液圧交番試験(~120MPa)
    • 大型恒温槽内で温度(-50~+150℃)や湿度(60~98%RH)を制御した圧力容器の
      極端温度圧力サイクル試験(~120MPa)
  • 国内外の法規に準拠した各種液圧試験


    • UN-R134、GTR13、容器保安規則、各種例示基準など(耐久性能試験、加速応力試験、薬品暴露試験など)
    • UN-R34(燃料タンクの液圧試験、転覆試験など)
  • その他


    • 容器の落下試験、振り子衝撃試験、小石衝撃試験、浸透探傷検査など

270MPa、120MPa 増圧機

300MPa増圧機

大型恒温恒湿槽

液圧試験ピット

圧縮水素容器液圧破裂試験時の高速度カメラ映像


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電池安全性評価試験設備

特徴

  • リチウムイオン電池の安全性を評価する多様な試験が実施可能

  • セルからパックまで幅広く対応(車両にも対応可能)

  • 屋内試験設備による高精度なデータ取得が可能


対応可能な試験事例

  • パック

    • 熱連鎖試験
    • 過充電試験
    • 過放電試験
    • 貫通・圧壊試験
    • 水没試験
    • 耐火性試験(火災試験)
  • モジュール

    • パックに対応する全ての試験
    • 外部短絡試験
    • 温度サイクル試験
    • 結露試験
    • 熱衝撃試験
  • セル

    • パック、モジュールに対応する全ての試験
    • 加熱試験

充放電試験装置

外部短絡試験装置

熱衝撃試験装置

環境試験装置
(温度サイクル試験)

貫通・圧壊試験装置
(単セル用)

耐火性試験装置
(火災試験)

圧壊試験装置
(バッテリーパック用)

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各種環境試験装置

特徴

  • 超低温恒温恒湿槽

    温度:-70℃~+150℃
    湿度:20~98%RH
    有効内寸:1000×1000×800mm
    耐荷重:200kg
    恒温槽内で高圧部品の性能試験が実施可能

  • 蓄電池環境試験装置

    温度:-40℃~+150℃
    湿度:20~98%RH
    有効内寸:1000×1000×1000mm
    恒温槽内で蓄電池の充放電試験が実施可能

  • 大型恒温恒湿槽

    温度:-50℃~+150℃
    湿度:60~98%RH
    有効内寸:1800×2700×2100mm
    入口扉:1400×1800mm
    恒温槽内で圧力容器等の液圧試験が実施可能

  • 熱衝撃試験装置

    温度:-65℃~+200℃
    有効内寸:800×600×500mm
    試験装置内で供試品の熱衝撃試験が実施可能

上記以外にも、様々な試験に対応した各種恒温恒湿槽をご用意しております。
詳しくはリーフレットをご参照ください。

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委託研究・試験・設備のご案内

10年以上の経験による高度な技術力で試験をサポートいたします

  • 自動車メーカーやサプライヤーから高い信頼をいただいている専門の技術者が試験を実施いたします。
  • お客様の要望に合わせて柔軟に対応いたします。試験ニーズに合わせた提案も可能です。
  • 試験のご相談・設備の見学等、お気軽にお問い合わせください。

Hy-SEFへのアクセス

Hy-SEF(城里テストセンター内)
〒311-4316
茨城県東茨城郡城里町大字小坂字高辺多1328番23


お問い合わせ先

企画・管理部 研究推進グループ
TEL:029-856-1120 FAX:029-856-1124


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