
2009年10月6日(火)
全方位視野ドライビングシミュレータが完成
概要
財団法人日本自動車研究所(理事長:青木 哲 社団法人日本自動車工業会会長 以下JARI)は交通事故を未然に防止する「予防安全技術」へのニーズの高まりに応えるため,予防安全及びITSの研究に活用できる最先端技術を駆使した「全方位視野ドライビングシミュレータ」を開発し,このたびプレス公開を行いました。
本ドライビングシミュレータは,360度の視野を持ち,6自由度の運動で実際の走行状況を室内でシミュレーションし,予防安全技術に関する研究を行うとともに,ヒューマンファクターに関する多方面の研究を可能とするものです。
予防安全の取組み
予防安全の研究は,事故を未然に防止することが大きな目的です.ドライバの運転行動を詳細に観察することで,ヒヤリハットや事故に至る原因を追究し,その結果を対策技術に反映させます。こうしたことにより,ドライバに対して様々な情報や警報を提示する最先端の技術はもちろん,周囲の状況をより判断しやすくするなど,車両の基本性能の向上に役立っています。
主な装置構成と仕様
■映像表示装置
プロジェクタ :フルスペックHDプロジェクタ12台
球面スクリーン :直径 8 m
視距 :約 3.7 m
視野角 :水平 360 度 × 垂直 65 度
映像分解能 :4.67 分/OLP
平均輝度 :53.3 cd/m2 (ランプパワー 70 %)
コントラスト比 :8.86 : 1
■ヘキサポッド 
可動範囲 並進: ±300 ㎜
傾斜: ±12 度
最大加速度 並進: ±0.4 G
■ターンテーブル
可動範囲 ±300 度
最大角速度 ± 60 度/s
■ステアリング反力
瞬時最大トルク 33 Nm
■アクセル/ブレーキペダル反力
瞬時最大推力 1450 N
■その他主な機能
・車両の交換
・車両運動計算の変更
・あらゆる数値データと映像データ の同期計測
・他車両や地形データベースの作成
・各種運転支援システムの模擬
今後の予定
20年に渡るシミュレータを用いた豊富な研究成果を背景に,予防安全技術の開発や評価,予防安全対策の提案など予防安全全般の研究に活かします.
この件に関するお問合せ先: 財団法人 日本自動車研究所 広報室