近年、自動車の電子制御化が進み、車載システムがますます複雑化しつつある中で、電気/電子部品の機能不全による不具合の発生、安全性への懸念が大きくなっています。そのような状況下、電気/電子/プログラマブル電子安全関連システムの機能安全の規格であるIEC61508をもとに、自動車向けの機能安全規格としてISO26262が2011年に発行され、世界的な取組みが加速しております。
本セミナーではISO26262とそのベース規格であるIEC61508との比較を中心に、自動車分野における機能安全の考え方、およびその適用例をご説明します。またISO26262において特に特徴的な考え方であるSILレベルの決定にコントローラビリティという要素を勘案する考え方に着目し、実車を用いた実習を通じその概念を学習していただきます。
募集内容
主 催:一般財団法人日本自動車研究所(JARI)
共 催:一般財団法人日本規格協会(JSA)
受講料:無料
研修内容:
- 上位グループ規格であるIEC61508とISO26262の差異を中心に、ISO26262の特徴を理解し、自動車分野における機能安全の知見を習得する。
- 仮想の車両システムの題材を元に、S(severity)・E(exposure)・C(controllability)を考察し、ASIL導出の演習を実施する。受講者全員による議論を実施し、知見の集約を図る。
- 危険事象の分類およびASILの決定に大きな影響を及ぼす要素であるコントローラビリティについて、機能失陥が実車の車両挙動に及ぼす影響を実車で経験し、クラス分けの考え方を体得する。
対象:機能安全に関する基本的な知識、経験を有されている方を対象とします。
(例:日本規格協会主催の「機能安全に係わる人材育成セミナー基礎領域/基本領域」を受講された方)
開催日時:
①講義:平成25年 10月30日(水)10:00~16:00
②演習:平成25年 10月31日(木)10:00~16:00
③実習:平成25年 11月 7日(木)10:00~16:00
開催場所:
①、②:一般財団法人日本自動車研究所 東京事務所 第一、第二会議室
〒105-0012 東京都港区芝大門1-1-30 日本自動車会館(芝NBFタワー) 12階
日本自動車会館 アクセス
③:一般財団法人日本自動車研究所 つくば模擬市街路
〒305-0822 茨城県つくば市苅間 2530
つくば研究所 アクセス
定員:20名
※定員を上回った場合には、お断りさせて頂くことがございますのでご了承ください。
お申し込み:
こちらより申し込み用紙をダウンロードし、日本規格協会の受付E-mailアドレス(ctp_autom@jsa.or.jp )まで申込書を添付してお送りください。
応募期間:2013年9月17日(火)~9月30日(月)
お問合せ先:
担当者:一般財団法人日本自動車研究所(JARI)ITS研究部 長谷川
電話番号: 03-5733-7925 Fax番号: 03-5473-0655
メールアドレス: fs_info@jari.or.jp
プログラム
①講義(座学)
- 開催日:平成25年10月30日(水)
- 開催場所:日本自動車研究所 東京事務所 第一、第二会議室
時間割 |
講義 講師 |
概 要 |
内 容 |
10:00
~
11:30 |
ISO26262講義
日本自動車研究所
小谷田 一詞 |
上位グループ規格であるIEC61508とISO26262の差異を中心に、ISO26262の特徴を理解し、自動車分野における機能安全の知見を習得する。 |
・はじめに
・ISO26262の生まれた背景 |
12:45
~
14:15 |
同上 |
・ISO26262の目的
・ISO26262の特徴的活動 |
14:30
~
16:00 |
同上 |
・ISO26262の構造
・ISO26262の各Part解説 |
②演習
- 開催日:平成25年10月31日(木)
- 開催場所:日本自動車研究所 東京事務所 第一、第二会議室
時間割 |
講義 講師 |
概 要 |
内 容 |
10:00
~
11:30 |
ISO26262講義
日本自動車研究所
小谷田 一詞 |
仮想の車両システムの題材を元に、S(severity)・
E(exposure)・
C(controllability)を考察し、ASIL導出の演習を実施する。受講者全員による議論を実施し、知見の集約を図る。 |
・ISO26262の各Part解説
(続き)
・ISO26262の今後 |
12:45
~
14:15 |
ISO26262演習
日本自動車研究所
金子 貴信 |
・ステアリングアシスト機能に
対するアイテム定義の実施演習
・ハザード分析およびリスク
アセスメントの実施演習 |
14:30
~
16:00 |
同上 |
・機能安全コンセプト、特に安
全状態の定義についての討議 |
③実習
- 開催日:平成25年11月7日(木)
- 開催場所:日本自動車研究所 つくば模擬市街路
時間割 |
講義 講師 |
概 要 |
内 容 |
10:00
~
11:30 |
ISO26262実習
日本自動車研究所
鈴木 俊二 |
危険事象の分類およびASILの決定に大きな影響を及ぼす要素であるコントローラビリティについて、機能失陥が実車の車両挙動に及ぼす影響を実車で経験し、クラス分けの考え方を体得する。 |
・信号のある交差点に進入、右
旋回(右折)中にパワーステ
アリングのアシスト機能を停
止させ、車線維持が可能かの
判定を行う |
12:45
~
14:15 |
同上 |
・信号のある交差点で信号停車。
発進後左旋回(左折)中にパワ
ーステアリングのアシスト機能
を停止させ、車線の維持が可能
かの判定を行う |
14:30
~
16:00 |
同上 |
・まとめ |
申し込み用紙のダウンロードはこちらから
お問い合わせ先
一般財団法人日本自動車研究所(JARI) ITS研究部 担当者:長谷川
Tel:03-5733-7925 Fax:03-5473-0655 メールアドレス:fs_info@jari.or.jp