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「JARI研究・事業報告会 2017」を開催しました

2017年7月3日(月)、アキバプラザ(東京・秋葉原)において、「JARI研究・事業報告会」を開催しました。賛助会員のみなさまをはじめ多くの方々にご参加いただきました。

会場  全体

開催概要

  • 開催日:2017年7月3日(月)
  • 時 間:10:00~16:00
  • 場 所:アキバプラザ
        〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3 富士ソフト秋葉原ビル
  • 定 員:200名

講演内容

※賛助会員の方の資料のダウンロードはこちらから。


エネルギ・環境研究部の研究概要の紹介

エネルギ・環境研究部 松浦 賢

エネルギ・環境研究部では、「持続可能なモビリティ社会」の構築を目標に自動車から排出される有害物質や騒音の評価・低減、自動車の燃費向上やCO2削減に関する研究を行っている。2014年からは、エンジンの基礎・応用研究の分野においても、自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)に参画し、自動車メーカのニーズに応える研究も実施している。本報告会では、エネルギ・環境研究部が実施している研究全般を紹介した。

エネルギ・環境研究部での自動車排出ガス計測の最新研究

エネルギ・環境研究部 伊藤 晃佳

近年の自動車排気の低減や排気計測技術の進歩とともに、自動車排出ガスのみならず、非排気系微粒子など新たな自動車排出物や、高精度の排気計測技術への注目が高まってきた。JARIでは、法定排出ガス試験のほか、規制対象となっていない物質の定量や、最新の高精度計測の適用といった研究を進めてきた。本報告では、JARI排出ガス計測の概観と、最新の計測技術(例:リアルタイム金属分析など)の適用例について紹介した。

(論文発表)夏季環境条件におけるエアコン使用時の燃費推計方法に関する研究

エネルギ・環境研究部 羽二生 隆宏

エアコン使用時の自動車の燃費は、エアコン設定や気温などの環境条件によって変化することが知られている。本研究では、乗用車8台を用いて、常温型シャシダイナモメータにより測定したエアコン使用時の燃費から30℃環境における燃費を推計する数種の手法を検討した。試験室環境条件に対応した燃費変化を考慮して30℃環境におけるエアコン使用時の燃費を推計した場合、実測値に対して平均-1.6%(±5%の範囲)の精度で推計できた。

電動車両用蓄電池の耐久性評価手法と劣化機構解析

FC・EV研究部 松田 智行

次世代自動車として電動車両の着実な普及が期待されている。長期間にわたって使用される自動車では搭載される蓄電池にも長期の耐久性が求められることから、信頼性の高い評価手法が必要である。本講演では、電動車両用リチウムイオン電池の寿命評価手法に関するJARIの取り組みについて、国際標準試験法の試験条件と実走行時の電池使用条件との相関や、耐久性評価試験結果、劣化メカニズム解析結果について紹介した。

自動車用圧縮水素容器の基準整備・国際基準調和に関する研究開発
 ~容器破裂圧力適正化の検討~

FC・EV研究部 冨岡 純一

燃料電池自動車(FCV)の普及拡大に向け各国で基準・規格の整備が進んでおり、国連においても2013年6月に「FCVの世界統一技術基準(GTR13)」が採択された。この中で、車載用圧縮水素容器の強度保証や高圧水素用部品の材料試験法等についてGTR13のPhase2として継続審議が予定されている。本報告では、車載容器の軽量・低コスト化に繋がる容器破裂圧力適正化課題について、JARIの実証試験結果を基に進捗状況を紹介した。

ロボット介護機器のリスクアセスメントと安全検証に関する研究成果

ロボットプロジェクト推進室 藤川 達夫

高齢化社会における介護の質向上と人材不足解決を目指し、ロボット介護機器の導入が始まっている。JARIは、生活支援ロボットの安全検証で世界をリードする実力を活かし、「リスクアセスメント支援」、「安全検証計画立案支援」、「安全検証実施」により、ロボットメーカーの安全開発をサポートしている。本報告では、その基盤となる研究について、AMED「ロボット介護機器開発・導入促進事業」の成果を紹介した。

自動車衝突事故時の歩行者保護に関する研究ならびに国際標準化・基準化活動と今後の課題

安全研究部 鴻巣 敦宏

JARIでは、長年、世界をリードする立場で、自動車衝突事故時の歩行者の保護(死亡者数・重傷者数の低減)を目的とした研究ならびに国際標準化・基準化活動を実施しており、我が国ならびに国際的な歩行者の死亡・重傷者数の低減に大きく貢献してきた。本報告では、JARIの歩行者保護に関する研究ならびに国際標準化・基準化活動の取り組みについて紹介し、今後の課題について述べた。

予防安全性能に係る評価試験へのJARIの取り組み

安全研究部 若杉 貴志

近年、衝突被害軽減ブレーキ装置(AEBS)の普及が急速に進んでいる。自動車アセスメント(JNCAP)では、2014年度から対車両AEBS、2016年度から対歩行者AEBS[昼間]の評価が開始され、2018年度からは対歩行者AEBS[夜間]の導入が予定されている。JARIでは、これらの試験法や評価法の策定に貢献するとともに、試験受け入れ態勢の整備を進めてきた。本報告では、JNCAPでの取り組みを例に、夜間歩行者AEBSを始めとする各種予防安全性能の評価試験について紹介した。

(論文発表)高度自動運転における権限委譲方法の基礎的検討

安全研究部 本間 亮平

Level 3(SAE定義)の自動運転において、システムの機能限界の際には運転交代の要請(TOR: Take Over Request)が提示され、ドライバの対応が必要となる。この自動運転から手動運転への権限委譲に関しては、自動運転中の覚醒度の変化や運転以外の作業への従事による影響、TORから権限委譲までの余裕時間やHMI等、多くの人間工学的課題が指摘されている。こうした課題の抽出や、対策の基礎的検討を目的にドライビングシミュレータ実験による研究成果を紹介した。

自動運転の実現に向けたJARIの取り組みについて

ITS研究部 安達 章人、古性 裕之、國弘 由比

昨今、自動運転に関しては、センシング技術(認識)、リスク先読み判断(AI等)、ダイナミックマップ、セキュリティなどが主な取り組み分野となり、開発競争が激化している一方で、協調して取り組むべき課題も多い。本報告では、JARIが政府事業として取り組む、認識・判断DB、セキュリティ対策、安全設計、自動バレーパーキングなどの研究概要を紹介した。また、「ITS産業動向調査研究会活動(JARI主催)」から、最新のトピックスを紹介した。

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