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記事詳細:Detailed Article

JARI Research Journal (2012~)環境・エネルギー/Environment & Energy

資料名 / Title

JRJ20201201 技術資料
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動物実験施設における新規清浄度評価法の検討
Examination of a New Cleanliness Evaluation Method in Laboratory Animal Facilities

細谷 純一, 阿久津 康生
Junichi Hosoya, Yasuo AKUTSU

 動物実験において、正確な実験結果を得るためには、微生物の管理がなされ、病原体の感染がないことが確認された品質の高い実験動物を用いる必要がある。一般的に微生物感染症の管理として、動物実験施設における清浄度評価が実施されている。清浄度評価には空中細菌数の測定を行うことが一般的であり、動物実験施設の落下細菌数の基準値 (動物を飼育していない時の清浄域内落下細菌は9cm径シャーレ30分開放時で3個以下) も示されている。日本自動車研究所 (JARI) では、大気や自動車排気の吸入毒性試験を主体とした健康影響評価を中心に実施しているため、細菌等による実験動物の呼吸器感染症には特に注意する必要がある。しかし、空中細菌には多くの変動要因があり、動物搬入後の日数、測定時刻が空中細菌数に影響を与えること、さらには、空中細菌は動物の収容密度、温度、湿度、換気回数、ケージ交換後の日数と関係があり、実際の汚染レベルを正確に把握することは難しいとされている。さらに測定に数日かかるため、リアルタイムで情報を把握できないという課題もある。そのため、より迅速、簡便なかつ精度の高い評価法の開発が望まれている。
 近年、落下細菌数に代わる清浄度評価法として、アデノシン三リン酸 (Adenosine Triphosphate: ATP) 拭き取り検査法が注目されている。ATP は生細胞において用いられるエネルギーの保存と利用に関与しているヌクレオチド (塩基+糖+リン酸の構造をもつ化合物で核酸を構成する構造単位) であり、すべての生物がこれを利用している。従ってATP の検出は微生物が存在することの指標となる。このATP を指標とした微生物測定法は、アメリカ疾病予防管理センターが、環境表面の洗浄の有効性評価法の一つとして挙げている。また、日本医療機器学会の「洗浄評価判定ガイドライン 2012」および「医療現場における滅菌保証のガイドライン 2015」に収載され、国内では、食品衛生分野や医療分野で広く利用されている。動物実験施設の清浄度評価においては、ATP 拭き取り検査の基準値は定められていないが、上記の医療現場と同様に、作業環境を清潔に維持することが求められており、類似した作業環境と考えられる。そこで本稿では、JARIの動物実験施設においてATP 拭き取り検査を実施し、その測定値を医療現場の基準値と比較することで、動物実験施設の清浄度評価においてATP 拭き取り検査が有効か否かについて検討した結果を報告する。

種別 / Article Type

JARI Research Journal (2012~)

資料名 / Title

JRJ20201201 技術資料

発行年月 / Date of Issue

2020/12

分野 / Field

環境・エネルギー/Environment & Energy
ID:8072
 

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