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記事詳細:Detailed Article

JARI Research Journal (2012~)安全/Safety

資料名 / Title

JRJ20171102 研究速報
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一時停止規制のある交差点における高齢運転者を対象とした運転支援の効果と受容性の検討
The Effect of the Assistance System Including Brake Intervention on Elderly Drivers When Approaching Stop Intersections

細川 崇,橋本 博,平松 真知子,寸田 剛司,吉田 傑
Takashi HOSOKAWA,Hiroshi HASHIMOTO,Machiko HIRAMATSU,Takashi SUNDA,Suguru YOSHIDA

 高齢運転者による交通事故は社会的問題となっており,その対策が求められている.高齢運転者では,特に小規模な交差点における出会い頭事故が特徴的な事故形態であることが報告されている.そこで本研究では,一時停止規制のある無信号交差点に非優先側から進入する場面を,一時停止交差点通過場面と定義し,この場面に注目した検討を実施した.
 著者らは,テストコース上で,減速行動や確認タイミングといった運転特性を把握し,高齢者は,道路反射鏡を適切に活用できていないことと,減速・停止のタイミングが遅いことが不安全行動に至る要因であることを示した.そこで,不安全行動を抑止するためには,適切な安全確認をさせることとともに,早期に減速・停止させることが重要であると考え,前報では,不安全行動抑止のための支援方策に注目した.
 支援方策のうち,情報提供や警報呈示によるものは,多く先行研究例がある.木村らは,非高齢者を対象に公道上で,情報提供を行う手法について検討を行い,アドバイザリ,コーションという2段階での支援の有効性を示した.小竹らも木村らと同様の手法により,高齢者を対象とした支援の有効性を確認した.また,高原らは,教習所のコース内において,高齢者を対象に,木村らと同様の情報提供,及び,確認行動の注意喚起を行うことで,支援の有効性を確認した.このように,情報提供や警報呈示による支援は,具体的な支援方法が明らかとなりつつある.一方で,どれほど情報提供や警報呈示を行っても,運転者がそれに対応できなかったり無視した場合は無効であり,その場合,直接的に停止させる制動介入が必要となる.しかし,高齢運転者に対し制動介入した際の効果や運転行動への影響,受容性に対する検討例は少ないため,著者らは前報で検討を行った.
 前報では,高齢運転者を対象とし,従来研究で効果が示されている段階的な情報提供による運転支援に,制動介入を加えた場合の効果と受容性について検討した.その結果,全体の速度分布としては,減速傾向が見られたものの,実験参加者個別に見ると,停止線位置でのみ減速し,その後すぐに加速するという運転行動をとった者が,日常運転行動調査において不安全であった高齢者の約半数を占めていた.このことから,停止線通過後から確認可能位置の間も継続して支援を行うことが課題として抽出された.また,ワーニングの受容性が低い結果となっており,呈示手法にも課題があることが分かった.さらには,前報で,実験で制動介入に至った事例は数件であった.制動介入についてより詳細な検討を行うためには,事例数を増やす必要があり,実験参加者数を増やすとともに,交差点進入時の周辺車両の設定といった実験シナリオについても再検討する必要がある.
 そこで,本研究は,前報の検討結果をもとに,支援ロジックや実験シナリオの見直しを行い,高齢運転者を対象に,一時停止交差点通過場面における制動介入を含めた運転支援の効果と受容性の向上を目的とした検討を行った.
 なお,本研究は,(一財)日本自動車研究所・倫理委員会の承認を得た上で実施した.実験参加者には,実験前に実施内容の説明をし,内容を理解させ同意(インフォームドコンセント)を得た上で,後述する実験に参加させた.

The study focused assistance systems on stop intersections for elderly drivers. The three-step assistance system, giving 'advisory', 'warning' information and brake intervention, was evaluated in the JARI proving ground. The control logic of the system was renewed depending on the results of the past study. The results indicated the new logic improved drivers' acceptance of the 'warning' phase as well as ensuring the effectiveness of the system. The deceleration timing became earlier and approaching speed became slower when the system applied. The results also clarified the timing of the brake intervention should be determined depending on the visibility of intersections.

種別 / Article Type

JARI Research Journal (2012~)

資料名 / Title

JRJ20171102 研究速報

発行年月 / Date of Issue

2017/11

分野 / Field

安全/Safety
ID:8009
 

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