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記事詳細:Detailed Article

JARI Research JournalIT・エレクトロニクス応用/IT & Electronics

資料名 / Title

JRJ20170703 研究速報
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ISO 26262に基づくハザード分析およびリスクアセスメントの二輪車適用時における考察と実交通環境におけるエクスポージャ調査
Examination of Hazard Analysis and Risk Assessment and Exposure Research of the Real Traffic Situation of ISO 26262 for Motorcycles

長谷川 信,金子 貴信
Makoto HASEGAWA,Takanobu KANEKO

 自動車の電気/電子システムの機能安全国際規格ISO 26262は2011年に発行され,乗用車をその対象としているが,2018年に予定されている第2版において二輪車も対象に含まれる見通しである.この改定に先立ち,二輪車への機能安全の適用にあたり必要な要件が公開仕様書ISO/PAS 19695として2015年12月に発行されており,第2版にもこの内容が織り込まれることが想定される.
 本研究の目的は,ISO/PAS 19695に基づきMotorcycle Safety Integrity Level (MSIL) を導出し,機能安全を二輪車に適用する際の課題を検討することである.あわせて,MSIL導出に必要なエクスポージャの推定についてのその基礎となるデータの種類,測定方法の事例を示すことである.なぜなら,乗用車のAutomotive Safety Integrity Level (ASIL) 導出に関する研究発表事例はある程度存在しているが,MSIL導出に関するものはほとんどみられないためである.
 ISO/PAS 19695に規定されているMSILを決定する要素にはエクスポージャ (E),コントローラビリティ (C),シビアリティ (S) がある.二輪車のコントローラビリティ,シビアリティの推定方法については検討例があるが,エクスポージャについては推定の根拠となる運用状況のデータが乗用車と比較して少なく,エクスポージャクラスをエキスパートが判断するためには実交通環境のエクスポージャ事例を調査することが有用である.
 本研究では,ISO/PAS 19695に準拠したハザード分析およびリスクアセスメント (HARA) を実施し,二輪車特有の運用上の課題を考察した.そして,実地調査により二輪車の実交通環境での走行データを収集し,エクスポージャを推定した.具体的には,Fuel Injection (FI) システム,Throttle-By-Wire (TBW) システム,Anti-Lock Brake System (ABS),Combined Brake System (CBS) といった二輪車の「走る,止まる」の要素に大きく影響し,また二輪車で一般的になりつつある電気/電子システムについてHARAを実施し,想定される課題を検討した.その結果,TBWシステムの失陥が発生したシチュエーションを検討する場合には,追従走行時のエクスポージャを求めることが必要であり,このエクスポージャは二輪車と乗用車で異なることが想定された.そのため,一般道路を一定速度で,前の乗用車に追従している二輪車の車間時間を調査対象として選択し,交通量の多い道路で合計5台のカメラによって得られた映像データを用いて追従走行時のエクスポージャを分析した.

ISO 26262, an international functional safety standard of electrical and/or electronic systems (E/E systems) for motor vehicles, was published in November 2011 and it is expected that the scope will be extended to motorcycles in the second edition of ISO 26262 to be published in 2018. In order to apply ISO 26262 to motorcycles, proper estimation of Exposure, Controllability, and Severity are key factors to determine Motorcycle Safety Integrity Level (MSIL). It is not easy to estimate the motorcycle Exposure due to less availability of back ground data compared to motor vehicles. Therefore real traffic situation should be investigated in order to provide rationales for the MSIL determination. In this study, we examined the Hazard Analysis and Risk Assessment (HARA) for motorcycle in accordance with ISO/PAS 19695 and identified motorcycle-specific operational situations. Then we executed a field survey for the acquisition of actual operational situation data and estimated Exposure.

種別 / Article Type

JARI Research Journal

資料名 / Title

JRJ20170703 研究速報

発行年月 / Date of Issue

2017/07

分野 / Field

IT・エレクトロニクス応用/IT & Electronics
ID:6925
 

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