研究事業について

次世代自動車用高性能蓄電システム技術開発

次世代自動車用高性能蓄電システム技術開発

環境対策を考慮した次世代自動車の普及促進においては、蓄電池の高性能化が不可欠であり、自動車用高性能蓄電池の標準化・規格化を進めて、市場を形成することが重要です。従いまして、高性能蓄電池試験方法の標準化・規格化や車両搭載時を想定した蓄電池の性能・安全性評価を実施しています。

なお、本事業は、NEDO事業「次世代自動車用高性能蓄電池基盤技術の研究開発」として、(独)産業技術総合研究所(蓄電池劣化要因の解析、劣化抑制方法の提案等を担当)ならびに(財)電力中央研究所(蓄電池性能評価試験方法および加速劣化試験方法等の提案)と共同実施しているものです。

主な研究活動

基本性能評価試験方法

蓄電池寿命評価試験等の標準化に資するため、車両走行時に蓄電池に加わる充放電パターンを検討するとともに、蓄電池性能試験の標準化に資するための各種試験(容量・パワー・自己放電等)を実施しています。

蓄電池寿命試験用充放電パターン(プラグインハイブリッド電気自動車用)の開発例

安全性評価試験方法

過充電試験・過放電試験・外部短絡試験・貫通試験・圧壊試験等を実施し、蓄電池の標準化に資する安全性確認手法の構築に向けた試験データの収集を行っています。

安全性評価試験項目とその想定事象
試験項目 想定事象
電気的試験 過充電試験 制御系の不具合により搭載蓄電池が過充電に陥った場合を想定(異常時)
過放電試験 制御系の不具合により搭載蓄電池が過放電に陥った場合を想定(異常時)
外部短絡試験 衝突事故時の衝撃により蓄電池外部にて短絡が生じた場合を想定(異常時)
機械的試験 貫通試験 梱包時に誤って釘を打ち込む場合や衝突事故による異物の突き刺さりを想定(異常時)
圧壊試験 衝突事故等により大きな力で圧縮された場合を想定(異常時)
振動試験 電池輸送時や車両搭載時の走行振動を想定(通常使用時)
衝撃試験 走行時の衝撃振動や衝突事故時の衝撃などを想定(異常時)(通常使用時)
落下試験 輸送時のフォークリフトなどからの落下を想定(異常時)
環境試験 水中投下試験 車両が誤って水中に落下し、搭載蓄電池が水没した場合を想定(異常時)
結露試験 車両が屋外に放置され、蓄電池に結露が生じる場合を想定(通常使用時)
熱衝撃試験 室内から室外に出た場合など、極端な温度変化を受けた場合を想定(通常使用時)
加熱試験 蓄電池の自己発熱を模擬(異常時)
類焼試験 火炎暴露試験 車両火災時等に搭載蓄電池が火炎に包含された場合を想定(異常時)