
ジョグジャカルタ(インドネシア)の道路状況。
二輪車と自動車が混合して走行しています。
近年、東アジア地域では、モータリゼーションの急激な進展に伴う環境・エネルギー問題への対応が重要な課題となっています。この対応策としてJARIは、信頼できる情報をもとに専門家同士が意見交換を行う場となる「JARIラウンド・テーブル」を開催しています。
ラウンドテーブルは、中国、インド、インドネシア、タイなどの国々で、2003年度から2008年度までに計10回開催、この間の発表者は約120名、参加のべ人数は約1,000名となっています。毎回、各国特有の問題に焦点を当てながら、自動車排出ガス、バイオ燃料、大気汚染削減、都市環境、燃料供給等に関する政策動向と自動車技術について討議を行い、環境・エネルギー問題への適切な対応を見い出すことを目指しています。
ラウンド・テーブルでは、開催国と日本の両政府機関から基調講演をいただき、論議を行います。ラウンドテーブル自体は非政府会合のため、政府間の非公式な意見交換や参加者から政府機関に対して政策の方向性を打診することができます。また当該国の自動車関連業界、石油業界からの長期戦略の説明、大学による研究成果の発表等から各国の状況、技術動向を把握することもできます。さらに、日本からも政策・技術動向の紹介を行うことで、アジア地域へ日本における政策効果、技術力をアピールする場にもなっています。

JARIラウンドテーブルの会議風景。
熱心に発表を聞き入る参加者。
ラウンド・テーブルを通じてアジア諸国における専門家ネットワークの構築が進んでおり、さまざまな国からラウンド・テーブル開催や技術支援要請を受ける機会が増えています。アジア諸国と培ってきたさまざまな経験や知識を世界の研究者と共有化し、環境・エネルギー問題の解決に役立てていきたいと考えています。