中国、東南アジア、インドへと続くアジアの自動車市場は世界で最も発展する可能性があり、日系メーカーの進出も活発化しています。そして、公共交通インフラが整備途中のwアジア諸国では、人と物の移動手段として自動車は特に欠かせない存在になっています。一方、急速なモータリゼーションと大都市集中に伴う大気汚染の深刻化は各国とも重要な環境問題となっており、以下に示す対策が必要です。
しかしながら、これらの対策はなかなか進まず、大気環境の大幅な改善はまだ先のことと予想されています。このままでは有望な市場の持続的な発展が阻害され、日系メーカーへのイメージ悪化の影響も懸念されるため、日本の経験と技術、およびアジア諸国の人材と設備を活かすことにより、産学官の連携の下、大気汚染の解決に向けて協力体制を築くことが強く望まれています。
このような背景の中で、JARIは長年、中国および東南アジアにおいてラウンドテーブルを開催し、大気汚染の改善やエネルギー問題をテーマに産官学の間の情報・意見の交換の場を提供してきました。また、AMEICCにも出席し、各国連携の重要性も訴えてきました。
また、大気汚染の改善を実現するためには、実態の把握、要因の分析、対策効果の定量的な評価といった技術的な活動も不可欠です。JARIはすでに東南アジアでの燃料性状調査や走行・排出ガス試験など、現地の協力の下、データ収集・分析を始めていますが、今後、より多くの本格的な活動を展開し、アジアの大気汚染改善に大きく貢献したいと考えています。
大気環境改善に向けた活動の展望