インタビュー第2回 ヨコハマを燃料電池自動車、水素エネルギー利用の最先端都市にしたい

今年4月、首都圏の自治体として初めて、リース契約で燃料電池自動車を購入した横浜市。 「積極的にFCVの普及に貢献したい」、「横浜を水素エネルギー利用のモデルタウンに!」と熱く語る中田市長に、その思いを伺いました。

1 居住性では、すでにガソリン車よりFCV
2 公用車を燃料電池車にドーンと替える?!
3 FCVの普及に横浜の意地を見せる

居住性では、すでにガソリン車よりFCV

中田宏さん この4月に燃料電池自動車(以下、FCV)が納車されてから、2度ほど試乗しました。 実際に乗るまでは、ガソリン自動車より性能的には劣るのかな? と思っていましたが、まったく遜色なかったですね。 高速道路での走行にも十分な速度は出るし、音が静かな分、すでに居住性ではガソリン車を上回っているという印象です。

わたしたち横浜市は「地域から地球に広がる環境行動都市」をビジョンに掲げています。 持続可能な社会の形成は、議論ばかりでは先に進みません。もっと積極的に環境問題に取り組み、実行していこうというものです。

ですから、議論はあらゆる角度からやりましょう。 ただし延々と議論ばかり続けるつもりはありません。 私は、議論を尽くして集約し、どうするか決め、そして実行に移さなくては意味がない、と考えています。 実効性のある行動がなければ、地球温暖化対策もエネルギー問題の解決もあり得ないのです。

たとえば横浜市では真夏の冷房温度を28度に抑え、ノーネクタイを推奨することで、市役所の7、8月の冷房のエネルギー使用量を5割方削減しています。こうした目に見える、わかりやすいカタチでの行動を通して環境問題への取り組みを市民のみなさんに示し、そして「官民ともに取り組まなければならない課題だ」ということを理解してもらいたいのです。

今回のFCVの導入も「環境行動都市・横浜」の一翼を担うもの。 実際に次世代の低公害車を使って、まずは市民の方にFCVを知ってもらおう、というのがねらいです。 これまでは主に、環境関連のイベントに出展してきました。 6月には、各種低公害車などを約100台を集めた「エコカーワールド2004」が、本市の赤レンガ倉庫イベント広場で開催され、約5万人の来場がありました。やっぱり、FCVの人気がかなり高かったようです。

「エコカーワールド2004」の式典 小池大臣の運転するFCVの助手席にて
「エコカーワールド2004」の式典
(左から中田宏横浜市長、小池百合子環境大臣、独立行政法人環境再生保全機構の田中健次理事長)
小池大臣の運転するFCVの助手席にて
イベントでの試乗会の様子  
イベントでの試乗会の様子  

「燃料電池自動車」という名前を知っている人はけっこういますが、見るのは初めてという方はまだまだ多い。 やはり見ないと「次世代の低公害自動車」といっても実感がわきません。その意味でイベントでの展示は、重要な情報提供だと思っています。

将来を担う子どもたちにはFCVに触れる機会をぜひ持ってもらいたいので、小中学校での環境教育にも利用していく予定です。 また、秋の区民祭りなどにも順次展示し、可能ならば試乗会も開催したいですね。

2 公用車を燃料電池車にドーンと替える?!