FCV最前線第9回 IPHEヤングスチューデント燃料電池コンペティション 燃料電池カーを作ってエコカーレースに挑戦する高校生が受賞

世界には、JHFCプロジェクトと同じように水素エネルギーと燃料電池の普及に取組む組織が数多くあります。その中のひとつ、International Partnership for Hydrogen and Fuel Cells in the Economy*1(以下、IPHE )が、2009年4月、水素エネルギーに対する教育と啓発のために、学生(15~17歳)を対象とした「IPHE Global School Student Competition(IPHEヤングスチューデントFCコンペティション)」を実施しました。
これは、水素・燃料電池技術に関する課題(模型作成、レポート作成)に取組んでもらうことで、若い世代における水素・燃料電池に対する情熱を向上させようという目的で実施された、国際的なFC教育プログラムでした。

FCコンペティションは、IPHE加盟国がそれぞれの国でテーマを設け、約1年かけて募集、国内選考を行いました。各国優勝チームは2010年5月に開催される第18回世界水素エネルギー会議(WHEC2010/ドイツ・エッセン)の特別セッションで表彰され、成果発表を行う機会が与えられます。この企画はWHEC2010開催国であるドイツが発案し、IPHE運営委員会にてIPHEイベントとして、WHEC2010とコラボレーションで実施することになったのです。

※1 International Partnership for Hydrogen and Fuel Cells in the Economy
水素経済に関する国際パートナーシップ: 2003年に設立された、水素エネルギー普及政策に関する国際協力組織で、日本はじめ米、加、独、仏、英、伊、韓、中、欧州委員会など17カ国・地域が加盟している。http://www.iphe.net/


1 FCコンペティションの想い
1 FCコンペティション日本代表決定
2 秋田から東京、そしてドイツへ
3 IPHE学生プログラムに参加

FCコンペティションの想い

次世代を担う高校生、先生たちに水素・燃料電池をもっと知ってもらいたい

JHFCとIPHEは共に、これから大学などで専門知識を学ぶ若者(高校、高専)と、その先生たちに、次世代の新技術として世界が水素・燃料電池に注目していることを知ってもらい、もっと興味を持ってもらいたいという想いが一致しました。さらにJHFCは将来、国際的に活躍できる人材を育てる上で、日本の若い世代に国際会議で発表する機会を提供し体験してもらうことは有意義と考えてIPHE FCコンペティションに参加、国内コンペ実施を決めました。

JHFCプロジェクトと相乗効果

JHFCは、今まで主に将来FCVユーザーとなる小学生を対象に教育活動を実施してきました。その活動成果や教育マテリアルは、IPHEを始め国際的にも高い評価を得てきましたが、それらの経験からより広い年齢層へのアプローチを試みたいと願っていました。FCコンペティションの国内選考を通して、FCVを研究したい高校生と協力体制を築くことは、学生たちに更なる研究の機会を提供でき、わたしたちも彼らを通してFCVや国内デモンストレーションのニーズを把握、また機運を高めることができ、相乗効果が得られると考えました。

IPHEとの連携

IPHEで承認されたFCコンペティションには、現議長国である米国のほか、カナダ、欧州の主要国が参加することが早くから決定していました。また本企画の提案国であるドイツは、欧州で最も積極的な水素・燃料電池政策を掲げている国です。IPHEと連携することで、技術や情報など様々な国の意見を聞くことが出来るのは、日本にとっても好機と受け止めました。満を持して、2009年日本でもFCコンペティション国内選考を実施することになりました。

Next2 FCコンペティション日本代表決定