FCV最前線第5回 中部国際空港で燃料電池バスに乗る!

2005年2月に新しい日本の玄関口として開港した中部国際空港(セントレア)。利便性・経済性に優れた国際ハブ空港として注目されているセントレアですが、空港とその周辺に燃料電池バスが走っていることをご存じでしょうか?2005年に開催された愛・地球博での会場間輸送に用いられた燃料電池バスと、同会場から移設された水素ステーションの実証試験が、2006年7月からここセントレア周辺で引き続き実施されています。

また空港への入口となる中部臨空都市(空港対岸部)では、今後大型商業施設の進出で新たな名所となることが期待されていますが、ここではすでに「あいち臨空新エネルギー研究発電所」が稼動しています。

こちらも愛・地球博から移設されたもので、環境に優しい未来のエネルギー・システムを実証研究しています。FCV最前線第5話では、セントレア周辺で行なわれているこれらの試みをレポートします。

1 中心は3タイプの燃料電池発電
2 地域循環型社会の実現に向けて
3 日本で最も稼動している水素ステーション

中心は3タイプの燃料電池発電

実証試験の舞台、中部国際空港(セントレア)

実証試験の舞台、中部国際空港(セントレア)

水素ステーションとFCHV-BUS

水素ステーションとFCHV-BUS

あいち臨空新エネルギー研究発電所の全景

あいち臨空新エネルギー研究発電所の全景

あいち臨空新エネルギー研究発電所の太陽光パネル

あいち臨空新エネルギー研究発電所の太陽光パネル

あいち臨空新エネルギー研究発電所」は、NEDO技術開発機構が新エネルギー等地域集中実証研究事業として開発した「地域分散型エネルギーシステム」で、愛・地球博では長久手日本館の電力をまかない、NEDOパビリオンへも電力を供給していました。その後名鉄空港線りんくう常滑駅からすぐのところに移設され、2006年8月下旬から、より実社会に近い研究を目指して実証が続けられています。

新エネルギープラントの中心になるのは燃料電池発電です。「溶融炭酸塩形(MCFC)」、「りん酸型(PAFC)」、「固体酸化物形(SOFC)」の3タイプの燃料電池発電が行なわれています。加えて太陽光発電や電力貯蔵を担う「NaS電池」を組み合わせて、システム全体を「エネルギー制御システム」によって制御・運用しています。

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