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車体のつぶれが表す衝突の大きさ(バリア衝突換算速度)

バリア衝突換算速度とは?

自動車の車室部分は強固にできていますが、ボンネットやトランクルームなどは、衝突したときの衝撃をやわらげるため、つぶれやすくできています。実際、交通事故でつぶれた車を良く見かけますが、このつぶれ量(変形量)から衝突したときの衝撃の大きさを推定することができます。

なぜバリア衝突換算速度が必要か?

交通事故で自動車同士が衝突する場合、正面衝突・追突・側面衝突など衝突の方向はさまざまです。そのため衝突方向によって車両の壊れる部分はボンネット、トランク、ドアといったように異なり、それぞれ、強度が違うので破損状態も大きく異なります。また、相手車両が、乗用車であったか大型トラックであったのかによっても車両の破損程度は大きく変化します。かりに同じ速度であっても衝突した方向や車両の重量によってつぶれ方は異なります。つまり、速度だけでは衝突の大きさを表すことはできないのです。そこで、事故での車両の破損程度を見て、かりにコンクリート壁へ衝突させたとすれば、どのくらいの速度に相当するかといった表現が良く用いられます。これはバリア衝突換算速度と呼ばれ、車両の衝突の大きさを表す指標として用いられます。そして、このバリア衝突換算速度であれば、以下のように計算で求めることができます。

パリア衝突換算速度の求め方

事故で破損した車両のつぶれ方を、いちいちコンクリート壁に衝突させて再現するわけにはゆきません。そのため、あらかじめコンクリート壁への衝突実験を行い、 さまざまな衝突速度でつぶれ量とつぶれるのに費やしたエネルギを測定し、そのデータから車体各部のエネルギ吸収性能が求められています。例えば前面の破損に対しては、図のように車体を車幅方向に8等分、前後方向には前端から0.1m間隔で格子状に分割し、各ユニットの車幅1m当たりのエネルギ吸収量が求められています。そこで、この図に事故でつぶれた範囲を描き、つぶれたエネルギ量の総和を算出し、以下のようにバリア衝突換算速度を求めます。この図は車体吸収エネルギ分布図と呼ばれ、車両の前面のほかに側面、後面のエネルギ分布が明らかにされています。

計算方法

エネルギの総和は、
48 + 99 + 99 + 99 + 99 + 70 + 148 + 148 + 148 + 110 + 215 + 215 + 150 + 280 + 290 + 100=2318(kgf・m/m)
この車両の車幅を1.5(m)、車両重量を1000(kgf)と想定すれば、