知りたい!くるまのこと「くるま学園」

飲んだら乗るな(アルコールと薬物の影響)

アルコールと薬物の影響とは?

飲酒運転による事故は一向に減る様子をみせていません。「少しぐらいなら大丈夫」といった甘い判断をしたばかりに、一瞬にして家族を路頭に迷わせることになってしまった例は数多くみられます。アルコールは勿論のこと、運転に支障を来す薬物の影響についても充分に注意する必要があります。

飲酒量と血中アルコール濃度

アルコールは胃と腸から吸収され血液に入り肝臓へ運ばれ、一部はそこで分解されますが、残りは血液によって全身に回り、血液中のアルコール濃度(BAC)が高くなるにしたがって色々な症状が現れてきます(図1)。

飲酒運転と事故

道路交通法が2002年6月1日に改正され、呼気1リットル中のアルコールが0.15mg以上(改正前は0.25mg)検出されると酒気帯び運転となり、飲酒運転の罰則がより一層厳しくなりました。平成14年の交通事故統計では、全事故の致死率は0.8%ですが、飲酒運転による致死率は28%となっています。飲酒運転で事故を起こすと死亡事故に繋がる危険性が非常に高いことが分かります。少量のアルコール(350ml缶ビール1本:0.15mg相当)でも運転に必要な交通状況の判断や運転操作に係わる機能を低下させます。また、呼気中のアルコールは、お酒に強い人、弱い人でも大きく変わりません。

運転に影響を及ぽす薬物

「眠くならないカゼ薬」と言う宣伝を耳にされたことがあると思います。一般に薬は何らかの副作用(表1)があり、その副作用が運転に支障をきたすときに問題となります。カゼ薬などに含まれている抗ヒスタミン剤は眠気があるために、「服用後、自動車運転等を行ってはいけない」と注意事項が記載されていますが、ほとんどの人は副作用の危険性に気が付いていないようです。薬はアルコールのように分析が容易でないため規制しにくい面もあって、判断は運転者自身にまかされているのが現状です。しかし、薬の効果はアルコール以上に強く、長続きしますので充分注意する必要があります。

表1:一般的な薬の治療的用法と副作用(出典:交通心理学入門)
薬局方 治療的用法 副作用
抗生物質 病原菌を殺す 視覚、聴覚の障害、めまい
抗高血圧 高血圧の治療 弛緩、めまい、起立性低血圧
鎮痙薬 潰瘍の治療 視覚障害
薬強心剤 心臓のうっ血の治療 視覚障害、筋肉弛緩
眼病診断薬 視覚試験(屈折) 視覚障害
抗糖尿病薬 糖尿病の治療 失神
薬抗動揺病薬 乗物酔いの防止 眠気
咳止め 咳を止める 眠気
利尿剤 浮腫や高血圧の冶療 失神、筋肉弛緩