平成11年11月から自動車運転中の携帯電話使用が禁止されました。携帯電話をついつい運転中に使ってしまう人もいるかもしれませんが、警察庁の調査では規定の施行日前後のそれぞれ6カ月の携帯電話事故発生件数を比較すると施行日後に、約60%の事故が減少していることがわかりました。

平成11年5月から平成12年4月までの携帯電話の事故類型は車同士の追突事故が約60%をしめており、その約半数が携帯電話がかかってきた時に発生している事故です。携帯電話を受ける時に運転から電話の方に意識が集中してしまい、前方不注意による事故が発生しているようです。また、携帯電話操作中時や通話時の事故も多く発生しています。便利とはいえ、注意散漫になり大変危険ですので運転中はドライブモードなどに設定し、電話をかける時には必ず安全な場所で車を停止させてください。

当研究所内で行われた交通安全運転教室で、携帯電話を使用する時、私たちの反応にはどのような影響があるかを実際に体験していただきました。参加者の方にはモニタを見ていただき、そのモニタ内で前方を走行している車両のストップランプが点灯した時に手元のスイッチを押していただき、その反応の速さやばらつきを診断しました。また、そのテストの途中から手元の携帯電話が鳴り、それを受けて簡単な計算や質問にも答えて頂きました。これにより、携帯電話を使用した時と使用しなかった時の反応の違いが分かりました。

ここで2名の結果を紹介します。AさんBさん、ともに6回目以降に反応が長くなっており、Aさんの例では点灯にしばらく気づかないこともありました。あらかじめ内容を説明した後で実施していることから、携帯電話使用による反応の鈍さは否定できないようです。みなさんも運転中は携帯電話を使用しないようにして安全運転を心がけてください。
