JARI について

所長メッセージ

新たな時代へのチャレンジ

所長 小林 敏雄

財団法人日本自動車研究所は、自動車がもたらす社会的な課題解決の研究を通して社会に貢献するという使命を担い、1969年に設立され、2009年をもって40周年を迎えることができました。前身である財団法人自動車高速試験場からの時代も入れるとその歴史は48年間になります。これまで支えていただいた自動車産業界をはじめとして、官界、学界、産業界、関連諸団体などの皆様方の深いご理解と温かいご支援に対して心より御礼申し上げます。

自動車は、その高い利便性や機動性により、社会と経済の発展に大きく貢献しています。しかし、その一方で交通事故や大気汚染などの問題を引き起こし、近年では、地球温暖化など地球規模での環境問題、資源枯渇などエネルギ問題、高齢者の増加に伴う交通安全問題、ITSの安全や省エネルギへの活用など多くの技術的課題の解決が迫られております。これらの課題解決への貢献が当研究所のミッションであり、また関係各界から期待されていることでもあります。この間、当研究所は、これらの課題解決に積極的に取組み、その成果を社会に還元することにより、クルマ社会の健全な発展に貢献してまいりました。
一方、自動車産業を取り巻く経済環境は、2008年からの米国発の金融危機に端を発した世界経済の大減速の影響を受け、生産台数の減少や雇用の調整などを余儀なくされております。世界各国が協調してこの危機の克服に全力を挙げて取り組んでいる状況ですが、回復には時間がかかるものと予想されます。当研究所にとりましてもこのような自動車産業の減速の影響は大きく、今後数年間は試練の年になると認識し、対応してまいります。

こうした厳しい経済環境とクルマ社会の新たなニーズに対応するべく、当研究所では2008年に、先進的な研究への挑戦や研究成果の世界への発信などを柱とした新たなJARI2020年ビジョンを打ち出しました。このJARI2020年ビジョン「先進的な研究に挑み、世界のクルマ社会に貢献するJARI」を実現するため、チャレンジ精神旺盛でかつ社会との接点を十分認識した研究者技術者を育成し、社会ニーズを的確に捉えて、世界をリードする先進的な研究に挑み続けてまいります。

今後も変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

財団法人 日本自動車研究所
所長 小林 敏雄