車載システムにおけるネットワーク型音声利用システムの基盤整備に関するフィージビリティスタディ報告書

ネットワーク社会は、生活や産業活動を情報豊かなものにするとともに、今後もさらにその多様さと情報量を増やしていくことになるだろう。自動車も、こうした流れを避けて通るわけにはいかない。ドライバが、必要とする様々な情報をタイムリーに、かつ運転に支障なく、得られるようにするためには、ドライバの状況をわきまえながら会話形式で対応してくれる、いわば、“声のドライブパートナー”が必要になる

この“声のドライブパートナー”は、音声利用ということで、ハンズフリー、アイズフリーを実現するが、マインドフリー(運転に十分気を使える状態)については十分な検討が必要になる。また、“声のドライブパートナー”実現には、車載システム、音声認識/合成、ネットワーク、HMI(Human Machine Interface)各々の高度な技術を融合させる必要がある。これらの実現により、運転の安全性を確保しつつ、ドライバは多様なITS(Intelligent Transport Systems)サービスを得られることになる

平成12 年度から始まった本研究では、車向けネットワーク型音声利用システム共通基盤(プラットフォーム)の最適機能構成の明確化、アクセス記述方式・言語(Voice XML 等)の標準化への要求案の作成、およびアクセス記述方式・言語(Voice XML 等)の標準化要求案の有効性確認を行ってきた。今年度は、これらの成果を踏まえ、フィージビリティスタディ(以下スタディという。)として音声によるHMI の安全性確保(音声によるドライバ・ディストラクション回避)を目指した車向けネットワーク型音声利用システムの標準化への要求案作成、車向けネットワーク型音声利用システムの共通基盤の整備、および試作した音声利用システムによる標準化要求案の有効性確認実験を行った

1 スタディの目的
2 スタディの実施体制
3 スタディの内容

第1章 車向けネットワーク型音声利用システムの標準化への要求案作成
 1.1  標準的な音声コマンドの検討
 1.2  標準的な効果音の検討
 1.3  緊急性や優先度に依存する標準的なHMI 対話の検討
 1.4  音声インタフェースのためのスタイルガイド試案

第2章 車向けネットワーク型音声利用システムの共通基盤(プラットフォーム)の整備
 2.1  車載機器、センタ機器、ASP の試作
 2.2  動作実験による、その有効性確認

第3章 結果の考察
 3.1  有効性確認結果
 3.2  得られた知見
 3.3  今後の課題

第4章 外部状況
 4.1  ITS 情報タグビジネスチーム
 4.2  ITS 情報通信システム推進会議プラットフォーム専門委員会HMI-WG
 4.3  海外調査
 4.4  国際標準化の動向

第5章 まとめ
 5.1  スタディのまとめ
 5.2  今後の課題

資料編  参考資料1:音声インタフェースのためのスタイルガイド試案
 参考資料2:対話シナリオ(オリジナル:一回目実験で使用:Ver.1)
 参考資料3:対話シナリオ(表現変更版:二回目実験で使用:Ver.2)
 参考資料4:被験者への事前説明資料、アンケート内容
 参考資料5:海外調査報告(1) ITS-World Congress-#9
 参考資料6:海外調査報告(2) 2003-International Consumer Electronics Show