インターネットからみた車載システムの標準化要件に関する調査研究 =ITS規格調査編=

産学官が一体となって取り組んできた今までのITSプロジェクトは必ずしも民間ビジネスとして成功したわけではない。このためITS関係者には閉塞感が漂っており、誰もがビジネスを成功させるブレークスルーを求めている

インターネットはその技術進展の急激さと同様に、通信の社会基盤としての普及の早さも急激であった。このことから、既に普及していた自動車との出会いは当然の帰結であった。インターネットと自動車が、各種かつ複数のITSサービスと情報をいつでもどこでも自由に流通、接続できるという理想的な接続形態を目標としたインターネットITSの動きもまた、当然のことである。

インターネットITSの枠組みでは、社会全体に普及しているインターネットを用いた基盤を構築することにより、大規模なインフラ投資を行うことなく、ITSサービスの仕組みを実現できるようになる。また、初期投資が軽減されることによりビジネス参入のチャンス拡大とリスク軽減も期待でき。民間のITSビジネスの活性化に一段と弾みがつくと考えられる

ネットワークの価値は、利用者数に対して指数関数的に増大する。この性質はネットワーク外部性と呼ばれおり、インターネットITSも同様の性質を有すると思われる。そのため、インターネットITSを成功させるためには多くの研究者・開発者が賛同し、利用できる基盤技術の普及が鍵となる。一般に新しいサービスは、閾値を越えたところで急速に普及が加速する性質を有する。インターネットITS共同研究グループは、基盤構築とともに基盤技術を広く普及させ、ITSビジネス発展の起爆剤となることが期待される

本調査は、このような背景を踏まえ、インターネットITSの基盤技術の普及を支援すべく、基盤技術の普及戦略を立案する上で必要となる基礎資料を作成したものである

第1章 調査研究の概要
 1.1 調査研究の背景
 1.2 調査研究の目的
 1.3 インターネットITSの基盤仕様
 1.4 本報告書の概要
 1.5 調査体制

第2章 車載システム関連の規格・標準の調査・整理
 2.1 規格・標準の調査
 2.2 規格・標準の規定内容と位置づけ・拘束力の整理
 2.3 規格・標準の作成プロセスの調査

第3章 車載システム関連規格の公開・普及戦略の立案
 3.1 普及戦略の方針
 3.2 事例の調査・分析  3.3 戦略案の提案

第4章 IDBに関する欧米での取り組みの調査
 4.1 調査方針
 4.2 三団体の相互の関連
 4.3 各団体の動向

第5章 インターネットITSに関るサービス動向および特許取得状況の調査
 5.1 インターネットITSに関るサービス動向の調査
 5.2 インターネットITSに関る特許取得状況の調査

第6章 まとめ
 6.1 本調査の成果
 6.2 今後の展開