ITS/EV新交通システム 公共交通利用システム 実証実験研究報告書

当協会は、平成9年度から、道路交通問題・環境問題に対処するため、ITSの活用により公共交通利用を促進するための方策を検討してきた。平成10年度までの成果として、インターモーダル性に優れたシームレスな交通システム実現への第一歩として、公共交通の代表であり、高齢化・過疎化への対策として今日的な意義を持つバスサービスに焦点を絞り込み、利用者に有益なバス運行情報提供とデマンドバス運行を支援する費用対効果の高いシステムの提案を行なってきた

その成果を踏まえ、実証実験によりこのシステムの有効性を実証し、実システムへの配備を促がすため、情報処理振興事業協会(IPA)が実施する平成10年度補正事業として財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)が募集した産業・社会情報化基盤整備事業にそのシステムの開発・実地検証事業で応募し、受託した(事業名:自動車走行管理最適化システム)。本事業は、バス事業者が必要とするインフラ投資を軽減する一方、利用者からは近年急速な発展・普及を見せる個人情報機器を通じてバスのリアルタイム情報を提供することによるバス利便性の向上と、更に、それを発展させ同じプラットフォーム上でデマンドバスサービスに対応することを目指すものである。本年度は上記事業の遂行に合わせて、横浜市青葉台地域での実証実験研究を計画し実行した。その結果、このシステムが実環境で充分運用可能であることを確認するとともに、アンケートにより利用者の利用意志を確認できた。本報告書はこの実証実験研究の内容と成果を記述したものである

本報告書が産業・社会情報基盤整備事業の趣旨に適い、バス利用者を含めた住民とバスサービス事業者にとって有益な公共交通の復権のお役に立てれば幸いである

なお、本研究を進めるにあたっては、東京大学生産技術研究所教授桑原雅夫先生を委員長とする公共交通利用システム実証実験研究推進委員会の委員の方々からご指導を賜るとともに、横浜市、東急バス(株)をはじめとする関係各位の多大なるご協力をいただいた。ここに厚く感謝の意を表する次第である

第1章 研究の概要
第2章 バスサービスと情報提供
第3章 利用者ニーズの把握
第4章 情報提供システムによる実験
第5章 実験結果
第6章 今後の展開