DSRC/ITS車載器の応用技術研究開発
第I章 全体概要
第VI章 機能統合・標準化の研究

●第I章 全体概要

(1) DSRC応用プラットフォームの研究開発
DSRC応用プラットフォームの目的は、路車間通信を用いるアプリケーションに対して、DSRCの様々な制約条件を意識することなく、容易にアプリケーションを設計出来るインタフェースを提供することである。 DSRCはマルチアプリケーションを前提として開発されているが、アプリケーションを追加するためには、インターフェース仕様の作成や、その正当性が要求される。これらの制約、問題を解決する為、アプリケーションとDSRC間のインターフェースをつなぐソフトウェアプラットフォームを構築する。具体的には、
<1>地図情報・画像情報などを対象とした大容量対応、
<2>DSRCの持つ高速通信を生かす高速処理対応、
<3>認証等へのセキュリティ対応、
<4>車載器CPU等のリソースが少ない場合の低リソース対応、
の4つのサブプラットフォームを開発した。実証実験を通しその有効性、ニーズ面の評価を行った結果、容易に通信環境の構築が可能となり、プラットフォームの実現性と、有効性を確認することが出来た。更に、DSRC上にプラットフォームを実現する場合の課題を明らかにした

(2) ITS車載機の機能多様化技術開発
 本研究開発では、DSRCとITS車載器との機能連携による新たなサービス開発、およびその実現に必要な技術的要件の明確化を目的として行ったものである。まず、実用化間近のETC車載器をベースとしたDSRC利用の15のアプリケーションを策定し、車載システムアーキテクチャで設定されている45のITSサービスとの関係を分析した。次に、DSRC車載器―ITS車載機の連携モデルを作成し、アプリケーションと機能コンポーネントの関係を分析した。そして、アプリケーションが要求するDSRC通信への要件の抽出とDSRC―ITS車載器間インターフェース要件の検討を行った。その検証のために、ITS車載器の中から、4種類の機器(カーナビゲーション装置、車載コンピュータ、携帯情報機器、運行管理装置)を取り上げて、HMI高機能化やETCサービス以外の新機能追加の可能性を確認し、また、DSRC車載器−ITS車載器間インターフェースとして、車載USBを基礎にした仕様案を作成した

(3) 料金決済型DSRC応用システムの研究開発
本研究開発では、ETCに用いられているDSRC技術が今後考えられる種々の料金決済サービスに利用し得ることを確認することを目的に次の手順で実施した。
まず、DSRC技術の動向、料金決済の実情を調査し、DSRCの適用可能性を抽出した。代表モデルとして駐車場入出庫管理、ドライブスルーショッピング、ガソリンスタンド応用を選定し、具体的なシステム検討、現場調査、事業者ヒアリングの実施、事業化及び技術課題の検討を行った。又、ETC仕様書では同時に複数台との通信が可能になっているが、他の料金決済サービスに適用した場合に利用できるかを検証評価するために、駐車場及びドライブスルーの2つのシステムについて、ビジネスモデルからサービスモデルに対応した実験評価システムを開発した。調査結果として、実用化に向けては、駐車場決済等の単機能だけでなく情報コンテンツサービスをも取りこんだマルチアプリケーション対応を進めること、実証実験では、HMIなどの課題が抽出された。DSRCにおける料金決済の展開は、今後のETCの普及とあいまって、決済時間の短縮、キャッシュレス等の利便性向上面から十分な効果が期待できると考えられる

(4) 運行管理型DSRC応用システムの研究開発
本研究開発は、各種の運行管理システムにおいてETCを始めとするDSRCの利用により新たなサービスが提供できることを示し、実現にむけて解決すべき各種の課題を明らかにすることを目的とし、次の手順で実施した。まず、DSRC社会インフラがETCとして設置されるフェーズから多くの運輸事業者及び全国のほぼ全域に設置されるフェーズまで広がった場合に考えられるサービスについてシナリオをまとめた。次に、運行管理は、輸送業務内容、車種、積載物等により異なった車両運行管理サービスが考えられるため、トラック・バス・タクシー・商用車他に分けて研究開発を実施した。個別の研究開発として、事業者の利益となる新たなコンテンツ又はそれに付随したサービスの提供を考え、基本コンセプト及び実証実験モデルを作り、実現に向けた課題抽出を行った。 あわせて、有料道路の高頻度利用者である事業者による試行運用の機会を活用した、ETC/DSRC車載器の実環境における実証実験の調査事項をまとめた

(5) 機能統合・標準化の研究
上記研究開発と実証実験により、車載SA(システムアーキテクチャー)の視点から利用分野・応用分野の技術的要件をまとめ標準化領域の抽出を行った。
 ・Central Processing Unit(中央演算処理装置)
 ・Human Machine Interface(人と機械のインタフェース)
 ・Universal Serial Bus(パソコン周辺機器用インタフェース)

ITSの代表的アプリケーションであるETC(ノンストップ自動料金収受システム)の路車間通信に用いられる5.8GHz帯のDSRC(狭域通信)を各種ITSアプリケーションへ展開可能にするため、下記のDSRC/ITS車載器の応用技術研究開発を行う。
 <1> DSRC応用プラットフォームの研究開発
 <2> ITS車載器の機能多様化技術開発
 <3> 料金決済型DSRC応用システムの研究開発
 <4> 運行管理型DSRC応用システムの研究開発
 <5> 機能統合・標準化の研究

1.はじめに
 1.1 研究開発成果の要約(和文)
 1.2 研究開発成果の要約(英文)
 1.3 研究開発の目的
 1.4 研究開発項目と実施計画
 1.5 研究開発の実施場所
 1.6 委託期間
 1.7 研究開発スケジュール
 1.8 研究開発実施体制
2.研究開発の成果と達成状況
 2.1 研究開発の概要
 2.2 DSRC応用プラットフォームの研究開発の成果と達成状況
 2.3 ITS車載器の機能多様化技術開発の成果と達成状況
 2.4 料金決済型DSRC応用システムの研究開発の成果と達成状況
 2.5 運行管理型DSRC応用システムの研究開発の成果と達成状況
 2.6 機能統合・標準化の成果と達成状況
3.研究発表・講演、文献、特許等の状況
 3.1 研究発表・講演
 3.2 文献
3.3 特許等
3.4 その他の公表(プレス発表等)

●第VI章 機能統合・標準化の研究

(財)自動車走行電子技術協会では、DSRC/ITS車載器の応用技術開発研究にかかわる4テーマ一括受託することで、各開発テーマ間の開発方針や標準化すべき仕様等に関して整合性を取りながら進めることとした。具体的には、各テーマ別の実施部会のほかに機能統合・標準化部会を設置し、テーマ間の情報交換、意見調整をしながら、機能統合を行うとともに標準化事項を検討する

そのため(財)自動車走行電子技術協会の研究員とテーマ毎の再委託研究員から選出した派遣研究員による機能統合・標準化ワーキングを組織し、研究開発を行う

「ITS車載器の機能多様化技術開発」は本来「DSRC応用プラットフォームの研究開発」で開発されたプラットフォーム上で動作出来るようにする必要があるが、初年度については、方針を整合しながら並行的に進め、次年度に機能調整を行う

1.はじめに  1.1 研究の目的・概要
 1.2 開発フローと日程
 1.3 研究開発項目と実施計画
 1.4 研究体制
2.規格化・標準化に関する検討
 2.1 基本的な考え方
 2.2 規格化・標準化領域の検討
3.規格化・標準化領域の検討
 3.1 規格化・標準化候補領域の抽出
 3.2 規格化・標準化候補領域の特定
 3.3 成果の達成状況
4.研究発表・講演、文献、特許等の状況
 4.1 研究発表・講演
 4.2 文献
 4.3 特許等
 4.4 その他の公表